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鬼軍曹

札幌国際芸術祭2017 | August 4, 2017


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朝起きて部屋から空を見上げるとウロコ雲。札幌ではお盆を過ぎると夏が終わるそうです。確かに木々の緑も色づきつつ....もうそこまで秋が来ているのか...。

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今日の僕は鬼軍曹。13日に予定されているイベント日に向けてスピードアップをはかります。
お手伝いはカサイさんに加えてユリカちゃんとハマヤさん。もともと二人はレギュラーメンバーではなかったのですが連日お手伝いに入ってくれています。

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穴を掘り、ブロックを土に埋めて木材の水平をとり...と言う土木作業が今日の仕事。鬼軍曹にダメ出しをされながら地面に這いつくばって黙々と作業を続けます。

ノコギリを持つのは小学校ぶりとか、全く慣れない仕事で少しずつではありますが、道具の使い方や、注意点や、物づくりの楽しさを学んでくれているようです。手を抜いても大丈夫なところ(ズレても大丈夫なところ)とピッタリしていないとダメなところ、のキワはまだまだわからないですが、やり直しの度に身についてきます。まぁ将来的に役に立つのかわかりませんが...。

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穴掘りをしているのを横目に見ながら、僕は通称「小屋」の床を張っていきます。図面を引かずに完全に現場仕事で作ったので緻密さに欠けて不備もありますがほぼ完成しました。土足禁止、僕は風情のある人間なので止め石を置いてみました。

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作業をしていると色んな人が覗きに来ます。実行委員の市職員の方々も視察に...。この広場に関わる中心人物なので、現場に緊張が走ります。何か言われたら「前からここにこんな穴空いてましたよ」と言う心の準備をしています。

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近所に住む人たちもチラホラ覗きにやってきます。何をやっているの?とみなさん興味深げ。そのたびに作業は中断されますが、スタッフも会話を楽しんでいる様子です。温泉を掘り当てようと...と答えると、ホントに出るの?と真剣に驚かれることもしばしば。開拓者魂で見つからなければこのままブラジルまで掘り進めます。

今日は公園のすぐ前にすむ83歳というおばあちゃん。資料館の正面にある紋章の無い、ただの○の部分に昔は菊の御紋がついていた、だから小学校に行くときには必ず立ち止まってお辞儀していた。最近取り壊しになりそうだったけれど御紋のついた建物は壊せないと反対運動があった、などなど沢山の話をしてくれました。資料館はもともと裁判所でした。「もう歳だから、あと行く場所はあの世だけ」というので「僕の布団の中に...」と誘うとまんざらでもなさそう。

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昨日までののんびり作業と打って変わって今日は作業ずくめ。さすがにみなさん夕方にはバテてきました。でもその甲斐あって、今日はとても良い仕事が進みました。明日は内覧会、明後日はいよいよ会期スタート...。僕の現場は完成してなくてもいいのですが、イベントごとが続くと作業が遅れます。ほどほどに楽しみます。

Posted taiga : August 4, 2017 11:13 PM

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